淋菌(淋病)とは、淋菌感染症が正式な病名で、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)と呼ばれる細菌の感染によって引き起こされる疾患です。
淋菌は高温や低温に弱く、生存するためには炭酸ガスを必要とします。
そのため、通常の環境下では生存できず、人の体内でのみ増殖および生存できることが特徴です。
淋菌が人の粘膜から離れると、感染性は数時間で喪失し、日光や乾燥、消毒剤によって容易に死滅します。
淋菌に感染すると、陰部のかゆみや排尿時の痛み、性器から膿・おりものなどの症状を引き起こします。(一部は無症状)。
放置すると感染は進行し、不妊症の原因となる可能性があるため、早期の治療が重要です。
また、淋菌の感染者数は2002~2003年に最も多くなり、それ以降は減少、2016年以降はほぼ横ばいが続いていました。
しかし、2020年以降は男女ともに、感染者数が増加傾向にあります。