HTLV-1とは、「Human T-cell Leukemia Virus Type1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)」の略称です。
成人T細胞性白血病や悪性リンパ腫の原因となるウイルスで、性的感染や母子感染によって、白血球の1つであるTリンパ球に感染します。
HTLV-1に感染しても、無症状(無症候性キャリア)がほとんどです。
感染者が一生のうちに、成人T細胞白血病を発症する確率は、約5%未満といわれています。
日本国民の100~150人に1人はHTLV-1キャリアと推定されており、近年は大都市圏で増加しているのが特徴です。