ヒトパピローマウイルス(HPV)とは、性経験のある女性なら、50%以上が一度は感染するといわれているウイルスです。
性的接触によって感染しますが、多くの場合は自然に排除されます。
しかし、自然治癒せずにウイルスが体内にとどまった場合、放置していると子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの病気に進展するリスクがあります。
子宮頸がんは全国で年間約1.1万人が新たに診断され、約2,900人が死亡しており、患者数・死亡者数ともに近年増加傾向にあるのが特徴です。
とくに若い世代での罹患が増えているため、20歳以上の方は2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。
また、HPV感染症を防ぐためのワクチン(HPVワクチン)については、小学校6年~高校1年相当の女子を対象として、定期接種が実施されています。