ヒトパピローマウイルス感染症とは?症状・原因・治療方法・対策まとめ

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HPV(ヒトパピローマウイルス)とは、性交渉などを通じて感染するウイルスのことです。
性経験のある女性であれば、50%以上が生涯で一度は感染するといわれています。
感染する部位によって、子宮頸がん、肛門がん、膣がん、咽頭がんなどの原因となります。

今回は、HPVの感染経路や症状、治療法などについてご紹介しますので、HPVについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

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荻野 豪俊

ディレクター歴9年・ライター歴2年。情報をまとめることに情熱と脂肪を燃やしています。

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ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは?

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは、性経験のある女性なら、50%以上が一度は感染するといわれているウイルスです。

性的接触によって感染しますが、多くの場合は自然に排除されます。

しかし、自然治癒せずにウイルスが体内にとどまった場合、放置していると子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの病気に進展するリスクがあります。

子宮頸がんは全国で年間約1.1万人が新たに診断され、約2,900人が死亡しており、患者数・死亡者数ともに近年増加傾向にあるのが特徴です。
とくに若い世代での罹患が増えているため、20歳以上の方は2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。

また、HPV感染症を防ぐためのワクチン(HPVワクチン)については、小学校6年~高校1年相当の女子を対象として、定期接種が実施されています。

原因

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症は、HPVへの感染が原因で起こります。

性経験のある女性であれば、50%以上が一度は感染するといわれており、決して珍しいウイルスではありません。

感染経路

HPVウイルスは、性的接触によって感染します。

性的接触以外で感染するのは極めて稀なケースなので、湯船やプール、温泉などで感染する心配はありません。

症状

HPV感染症のほとんどは、症状を引き起こすことなく自然治癒します。

ウイルスが体内から排除されずに感染したままでいると、尖圭コンジローマ(性器にできるイボ)や子宮頸がんなどの症状が生じるケースがあります。

男性の症状

男性がHPVによって尖圭コンジローマになると、以下のような部位にイボができます。

男性に症状が現れる箇所

  • 尿道
  • 肛門 など

また陰茎がんの場合は、次第に排尿が困難になったり、出血したりする症状が見られます。

症状を放置していると、がんが足の付け根のリンパ節に転移する恐れもあります。

女性の症状

女性がHPVによって尖圭コンジローマになると、以下のような部位にイボができます。

女性に症状が現れる箇所

  • ・膣(自覚症状はほとんどなし)
  • ・肛門 など

また子宮頸がんの場合は、がんが進行がんの段階に達したときに以下のような症状が表れます。

子宮頸がんの場合現れる症状

  • 性交渉の後に起こる不規則な、月経周期以外の、または通常は見ないような膣出血
  • 背中、足、骨盤痛
  • 疲労、体重減少、食欲不振
  • 膣の不快感や臭気のある分泌物
  • 片足だけの腫脹 など

症状を放置していると、さらに深刻な症状が生じる恐れがあります。

潜伏期間

HPVの潜伏期間は、ウイルスの型によって異なります。

尖圭コンジローマを引き起こす型の場合は、3週間~8ヶ月が潜伏期間の目安です。

無症状の潜伏期間であっても、HPVウイルスを保持している間は他人にうつる可能性があります。

検査と費用

20歳以上の女性は、2年に1回のペースで子宮頸がん検診を受けることが大切です。

子宮頸がん検診では、問診、視診、内診と医師が採取した細胞による細胞診を行います。

月経時を避けて受診しましょう。

検査方法

細胞診で異常が認められた場合は、後日精密検査を受診する必要があります。

精密検査では、以下のような検査を行います。

精密検査の内容

方法名

概要

費用

HPV検査

子宮頸部から細胞を採取し、HPVに感染しているかどうかを調べる

1,500円前後(保険適用の場合)

コルポスコープ診

コルポスコープ(膣拡大鏡)を使って子宮頸部を詳しく調べる

5,000円前後(保険適用の場合)

保険診療について

細胞診で細胞の異常が指摘された場合は、保険適用で精密検査を受けられます。

ただし、施設検診や人間ドックは自費で実施されることもあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

治療方法と費用

HPV感染が疑われる場合、女性は婦人科、男性は泌尿器科または皮膚科を受診しましょう。

なお、尖圭コンジローマをはじめとし、HPVが原因で生じたイボを治す市販薬はありません。

必ず医師の診断のうえで、薬を処方してもらってください。

治療方法

子宮頸がんおよび尖圭コンジローマの治療方法は、主に以下のとおりです。

子宮頸がん・尖圭コンジローマの治療方法

病名

治療方法

費用

子宮頸がん

手術

約43万円

尖圭コンジローマ

病変の切除

9,000~15,000円程度

尖圭コンジローマ

レーザー蒸散法

1万円前後

尖圭コンジローマ

電気メスによる焼灼(しょうしゃく)法

5,000~8,000円

尖圭コンジローマ

液体窒素による凍結法

1回1,000~2,000円

尖圭コンジローマ

薬物療法

3,000円

子宮頸がんの一般的な治療法は手術ですが、進行具合によっては、抗がん剤による化学療法や放射線治療が実施されることもあります。

保険診療での治療について

子宮頸がんや尖圭コンジローマの治療は、保険適用となります。

しかし症状や治療方法、入院期間などによっては、高額な治療費が必要になるケースも少なくありません。

そのような場合は「高額療養費制度」を利用することで、自己負担額を抑えられます。

治療の流れと治療期間

HPVによる病気の治療期間は、内容や進行度によってさまざまです。

子宮頸がんの場合、1泊入院から10日ほど入院が必要なケースもあります。

予防方法

HPV感染を予防するためには、性行為時にコンドームを使用することが大切です。

しかし、HPVは肛門や外陰部など、コンドームではカバーしきれない部分にも存在するため、コンドームだけで100%の予防はできません。

女性は検診を受けましょう

女性の方は、子宮頸がん検診を定期的に受けることでがんを早期に発見し、適切に治療を進められます。

子宮頸がん検診はお住まいの区市町村で実施されていますので、情報をチェックしてみてください。


参考

ワクチンを接種して予防する方法も

HPVワクチンを接種すれば、HPVの感染予防になります。

HPVワクチンは定期接種ワクチンに定められており、12~16歳の女子であれば3回すべて無料で受けられます。

注意点

HPVのピンポン感染を防ぐために、男性の方もHPVワクチンを接種するのがおすすめです。

また子宮頸がんの手術後にセックスをするのは可能ですが、感染症への免疫が落ちていたり、性行為によって出血しやすくなっていたりするため、セックスの時期について主治医や看護師に相談しておくのが良いでしょう。

HPVのオンラインクリニック一覧

HPVの診察を行なっているクリニックをまとめました。

クリニック名 あおぞらクリニック
ポイント 検査キットやお薬は当日または翌日発送!
ビデオ通話にて医師が診察
必要に応じて検査キットやお薬をご自宅に郵送
診療メニュー例 カンジダ
検査:8,800円

検査部位
・男性:尿道、皮膚
・女性:膣、皮膚
月あたりの最安値(目安) 8,800円〜
※検査部位
男性:尿道、皮膚
女性:膣、皮膚
治療方法 内服薬
処方薬 対応可能な性病
・クラミジア
・淋病
・マイコプラズマ
・ウレアプラズマ
・トリコモナス
・カンジダ
・一般細菌
・HPV(高リスク・低リスク)
・精液検査
診療可能時間
オンライン診療
お申込先 公式サイトへ

※英語あいうえお順で掲載しています。 ※公的医療保険が適用されない自由診療としての情報になります。 ※クリニックによっては代替薬もしくは剤形違いのお薬でのご案内となる可能性がございます。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。

あおぞらクリニック

あおぞらクリニックの画像
検査キットやお薬は当日または翌日発送!

問診、診察、処方、決済までをすべてインターネット上で完結。ビデオ通話にて厚生労働省指定オンライン診療研修を修了した医師が担当。

公式サイトで詳細を見る

クラミジア検査

8,800円

検査部位
男性:尿道、のど、肛門
女性:膣、のど、肛門

淋病検査

8,800円

検査部位 男性:尿道、のど、肛門
女性:膣、のど、肛門

マイコプラズマ検査

8,800円

検査部位
男性:尿道、のど、肛門
女性:膣、のど、肛門

ウレアプラズマ検査

8,800円

検査部位
男性:尿道、のど、肛門
女性:膣、のど、肛門

トリコモナス検査

8,800円

検査部位
男性:尿道
女性:膣

カンジダ検査

8,800円

検査部位
男性:尿道、皮膚
女性:膣、皮膚

一般細菌検査

8,800円

検査部位
男性:尿道、皮膚
女性:膣、皮膚

HPV(高リスク・低リスク)検査

11,000円

検査部位 男性:皮膚
女性:膣

精液検査検査

8,800円

検査部位
男性:精液(精液分泌量・精子数・奇形精子率)

診察料

無料(アプリ利用料が330円/回発生いたします。)

送料

検査を希望された場合、検査キットの返送用レターパック代として別途370円が発生いたします。

定額プラン

×

支払い方法

クレジットカード決済のみ対応(JCB、Mastercard、VISA、American Express、Diners Club)

【基本情報】

診療項目

オンライン性病検査・診療

治療方法

内服薬

営業時間

当日予約

-

24時間予約

-

当日発送

オンライン診療

公式サイト

https://www.aozoracl.com/online

メールアドレス

-

※公的医療保険が適用されない自由診療です。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。

詳細を見る

Q&A

HPVについてよくある質問をまとめました。

Q.自然治癒しますか?

A.HPVのほとんどは、感染後数ヶ月以内に自然治癒します。

しかし、HPVの特定の種類に感染した方のうち、少数の方はがんなどの病気に進行します。

Q.妊娠・出産への影響はありますか?

A.妊娠中の女性が尖圭コンジローマを発症している場合、出産時に産道で赤ちゃんにHPVが感染する可能性があります。

また母親が子宮頸がんの場合、羊水を通してがん細胞が赤ちゃんに吸い込まれ、出産後に赤ちゃんもがんを発症するケースがあります。

Q.お風呂やトイレ、タオル共有で感染しますか?

A.HPVは性的接触によって感染するウイルスであるため、お風呂やトイレ、タオル共有などの日常生活では感染しません。

Q.パートナーが陽性になりましたが、自分は症状がありません。感染しているのでしょうか?

A.パートナーがHPV陽性の場合、ご自身が無症状であっても感染している可能性があります。

定期的な子宮頸がん検診を受けて、身体に異常がないか確認しましょう。

Q.完治しますか?

A.HPV感染症のほとんどは、症状を引き起こすことなく自然に完治します。

しかし稀に、特定の型のHPVが持続感染すると、がんなどの病気につながります。

まとめ

今回は、HPVの感染経路や症状、治療法などについてご紹介しました。

HPVは性的接触によって感染するウイルスで、稀に子宮頸がんなどの病気に進展する可能性があります。

定期的な検診やワクチン接種によって、HPVによる病気を防ぎましょう。