HIVとは?エイズとは?症状・原因・治療方法・対策まとめ

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HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)とは、免疫機能を担うTリンパ球やマクロファージなどに感染するウイルスのことです。
HIVに感染した結果、免疫機能が低下して、さまざまな症状が表れる状態をエイズといいます。

今回は、HIVの感染経路やエイズの症状、治療法や予防法についてご紹介します。
HIVやエイズについての知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。


※情報提供元:GOETHE

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select aid編集部
荻野 豪俊

ディレクター歴9年・ライター歴2年。情報をまとめることに情熱と脂肪を燃やしています。

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INDEX

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HIVとは?

HIVは「Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス」のことです。

人の身体をさまざまなウイルスや細菌などから守る免疫機能を司る細胞である、Tリンパ球やマクロファージなどに感染するウイルスです。

HIVに感染しただけでは、自覚症状はほとんどありません。
しかしHIV感染症を放置していると、ウイルスによって身体の免疫システムが攻撃され、免疫力がだんだん低下していきます。

その結果、さまざまな合併症を引き起こしやすくなるのです。

エイズとは?

エイズ(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)とは、HIVが免疫細胞に感染した結果、さまざまな病気を発症した状態のことです。

厚生労働省によると、HIV感染の影響で感染する代表的な23の疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。

HIVを放置していると、免疫力の低下によって、普通の人では感染しないような日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などのさまざまな病気にかかるようになります。

HIV感染者とエイズ患者の新規報告者数は、2022年で884件となっており、前年よりは減少したものの、エイズ患者の割合は2019年よりも増加している状態です。

原因

HIVは、血液や膣分泌液、母乳、精液などに多く分泌されます。

感染は、粘膜や血管に達するような皮膚の傷からであり、傷のない皮膚からは感染しません。

感染経路

HIVの感染経路は、主に以下の3種類です。

HIVの感染経路

  • 性的感染
  • 血液感染
  • 母子感染

HIVは、主に血液や膣分泌液、精液に多く含まれているので、性行為によって感染することが多いです。

肛門や性器、口などの粘膜や傷口を通ってうつるため、性行為におけるコンドームの正しい使用が欠かせません。

また、HIVが存在する血液の輸血や注射器具の共用など、血液による感染の可能性もあります。

さらに母親がHIVに感染している場合は、妊娠中や出産時に赤ちゃんに母子感染するケースもあります。

症状

HIVおよびエイズの症状は、段階によって以下のように異なります。

HIVおよびエイズの症状段階

  1. 初期感染(2~8週間):一時的に、風邪に似た症状が出ることがあります。
  2. 無症候キャリア(潜伏期間10年以上):無症状で何の変化もありませんが、徐々に免疫力が低下していきます。
    症状がなくても体液中にはHIVがいるので、コンドームなしの性交渉をすると、相手にうつる可能性があります。
  3. エイズ関連症候群:免疫力がかなり低下すると、長期間続く発熱や急激な体重減少、しつこい下痢などの異変が生じることがあります。
  4. エイズ発症:免疫力が極めて低くなると、日和見感染症(カンジダ症、カリニ肺炎など)や悪性腫瘍、神経障害などの症状が表れます。

検査と費用

HIVの検査は、感染機会から3ヶ月以上たってから受けるのが一般的です。

しかし感染がどうしても心配な場合は、感染機会から3ヶ月以内であっても、検査・相談を受けることでひとつの目安を得られるでしょう。

HIVの検査は、保健所や病院、クリニックなどで受けられます。

保健所では名前や住所を知らせずに、無料で受けられるのがメリットです。
検査の時間帯や予約の取り方などは、事前に確認しておきましょう。

検査方法

HIVの検査方法は、主に以下のとおりです。

HIVの検査方法

方法名

概要

費用

HIV即日検査

20~40分程度で結果がわかる

約8,800円

HIV NAT検査

当日または翌日に結果がわかる

約19,800円

保険診療について

以下の項目に当てはまる場合は、HIVの検査が保険適用となります。

検査が保険適用となるケース

  • 性感染症の疑いまたは既往があるとき
  • HIV感染またはエイズ発症を疑う症状があるとき

治療方法と費用

HIVの疑いがある場合は、泌尿器科、産婦人科、性病科などを受診しましょう。

抗HIV薬は市販されておらず、医師の処方が必要です。

ここからは、HIVの治療方法と費用についてご紹介します。

治療方法

HIVの治療方法は、以下のとおりです。

HIVの治療方法

方法名

概要

費用

多剤併用療法

  • 核酸系逆転写酵素阻害剤
  • 非核酸系逆転写酵素阻害剤
  • プロテアーゼ阻害剤
  • インテグラーゼ阻害剤
  • 侵入阻害薬

5~8万円程度(1ヶ月あたり)

HIVを体内から完全に取り除く治療法は、まだありません。

現在は抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑制し、エイズの発症を防止することで、長期間にわたって健康な人と変わらない生活を送ることが期待できます。

抗HIV薬には、上記の表のようにさまざまな種類があり、これらを3錠以上併用して服薬するのが特徴です。

1日1回1錠(1錠の中に3つもしくは4つの薬の成分が入っている)の服薬で、HIVの血中ウイルス量が検出限界未満に抑えられ、周りの人へHIVを感染させる可能性が低くなります。

保険診療での治療について

HIVの治療には、保険が適用されます。

しかし、保険適用であっても、月々高額な治療費がかかるのが事実です。
経済的な負担を軽減するために、高額療養費制度などの医療費助成制度や、傷病手当金や生活保護などの所得保障制度を利用できます。

また身体障害者手帳の交付を受ければ、心身障害者医療費助成や更生医療(原則1割負担)などの医療費の助成を受けられます。

さらに、その他各種手当の給付や税金の軽減、運賃の割引、公共料金の割引などのサービスを受けることが可能です。

治療の流れと治療期間

HIVに一度感染すると、体内から完全には排除できません。
そのため、エイズ発症を防ぐためには、治療薬の内服を継続することが大切です。

抗HIV薬を適切に内服し続ければ、症状の悪化や他の人への感染を防止でき、これまでどおりの生活を続けられます。

予防方法

HIV感染を予防するためには、感染者の血液や精液、膣分泌液などに触れないことが重要です。

HIVの感染経路で最も多いのが性行為であるため、性交渉の際は必ずコンドームを正しく使用しましょう。

注意点

HIVは、性行為以外では感染しにくい病気です。

また「U=U(Undetectable=Untransmittable)」といって、「HIVの治療を受けて、血液中のウイルスが継続的に検出されなくなれば、性行為でも他の人へ感染させることはない」ことも証明されています。

そのため、HIVの感染がわかったからといって、他の人とのかかわりやライフスタイルを急激に変える必要はありません。

医師の指示のもとで適切な対応をすれば、これまでどおりの生活ができることを知っておきましょう。

もっと詳しく知りたい方へ

HIVやエイズについてもっと詳しく知りたい方は、以下のリンクもご参照ください。


参考

HIVのオンラインクリニック一覧

HIVの診察を行なっているクリニックをまとめました。

クリニック名 GOETHE[PR]プライベートケアクリニック東京
ポイント お薬は最短当日発送、翌日着でお届けも可能!
当クリニック在籍の専門医と直接話せるから安心
発送元や内容物記載などクリニックからと分からないよう配慮いたします
アプリのインストール不要
検査キットやお薬はご自宅ポストへ投函
オンライン診療後、当日または翌日発送(追跡可能なお届け方法で発送いたします。)
診療メニュー例 クラミジア
・8,250円

カンジダ
・8,250円
7項目検査
クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど)
・19,800円

検査物
・男性:尿、血液、うがい液
・女性:膣ぬぐい液、血液、うがい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)
月あたりの最安値(目安) 8,250円19,800円
※7項目検査
クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど)
治療方法 内服薬・外用薬内服薬
処方薬 対応可能な性病 ・亀頭包皮炎
・クラミジア
・カンジダ
・淋病
・マイコプラズマ
・ウレアプラズマ
・トリコモナス
・ヘルペス
検査キット
・性病検査キット(2項目):クラミジア、淋病(喉or尿)
・性病検査キット(7項目)男性用:クラミジア(尿)、クラミジア(のど)、淋病(尿)、淋病(のど)、HIV、梅毒、B型肝炎
・性病検査キット(8項目)女性用:淋病、クラミジア、咽頭淋病、咽頭クラミジア、カンジダ、トリコモナス、HIV、梅毒
検査
・フル(7項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど)
・トータルチェック(4項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、クラミジア(のど)、淋菌(のど)
・ベーシック(2項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)
・レディースおりものチェック(5項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、カンジダ、トリコモナス、一般細菌
・ベーシック(のど)(2項目):クラミジア(のど)、淋菌(のど)
診療可能時間 9:00~19:00
年中無休で診療可能
※12/31・1/1のみ休診
11:00~20:00
日曜、祝日休診
オンライン診療
お申込先 公式サイトへ 公式サイトへ

※英語あいうえお順で掲載しています。 ※公的医療保険が適用されない自由診療としての情報になります。 ※クリニックによっては代替薬もしくは剤形違いのお薬でのご案内となる可能性がございます。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。

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初診からお薬の到着まで自宅で対応可能!

お薬はご自宅へ最短翌日到着。クリニック在籍の専門医と直接話せるから安心。発送元や内容物が分からないよう配慮してお届け。

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亀頭包皮炎

5,500円

クラミジア

8,250円

カンジダ

8,250円

淋病

8,250円

マイコプラズマ

8,250円

ウレアプラズマ

8,250円

トリコモナス

8,250円

ヘルペス(初発)

19,250円

ヘルペス(再発)

8,250円

検査キットの送料

550円

性病検査キット(2項目):クラミジア・淋病(喉or尿)

6,600円

性病検査キット(7項目)男性用:クラミジア(尿)・クラミジア(のど)・淋病(尿)・淋病(のど)HIV・梅毒・B型肝炎

16,500円

性病検査キット(8項目)女性用:淋病・クラミジア・咽頭淋病・咽頭クラミジア・カンジダ・トリコモナス・HIV・梅毒

18,700円

オンライン予約料

1,100円

診察料

相談料:1,650円

送料

550円

定額プラン

×

支払い方法

「クレジットカード」「Paidy」「GMO後払い」よりお選び頂けます。
クレジットカード
(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners、DISCOVER)
GMO後払い
コンビニ・郵便局・銀行ATMよりお支払い可能

【基本情報】

診療項目

性感染症

治療方法

内服薬・外用薬

営業時間

9:00~19:00
年中無休で診療可能
※12/31・1/1のみ休診

当日予約

24時間予約

当日発送

オンライン診療

公式サイト

https://goethe.clinic/std/

メールアドレス

information@goethe.clinic

※PR ※GOETHEの情報提供元:GOETHE ※公的医療保険が適用されない自由診療です。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。

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プライベートケアクリニック東京

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初診から検査キットお薬の到着まで自宅で対応可能!

スマホで完結| オンライン診療で対面するのは医師と専門スタッフのみ| 検査キットやお薬はご自宅ポストへ投函|

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7項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど)

フル:19,800円

検査物
男性:尿、血液、うがい液
女性:膣ぬぐい液、血液、うがい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)

4項目検査
クラミジア(性器)、淋菌(性器)、クラミジア(のど)、淋菌(のど)

トータルチェック:14,300円

検査物
男性:尿、うがい液
女性:膣ぬぐい液、うがい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)

2項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器)

ベーシック:7,700円

検査物
男性:尿
女性:膣ぬぐい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)

5項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器)、カンジダ、トリコモナス、一般細菌

レディースおりものチェック:10,450円

検査物
女性:膣ぬぐい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)

2項目検査:クラミジア(のど)、淋菌(のど)

ベーシック(のど):7,700円

検査物
うがい液

結果は2〜3日後(WEB確認可)

診察料

3,300円

送料

定額プラン

×

支払い方法

クレジットカードでのお支払いとなります。
お持ちでない方はVISAプリペイドカードのご利用も可能です。

【基本情報】

診療項目

性感染症内科

治療方法

内服薬

営業時間

11:00~20:00
日曜、祝日休診

当日予約

×

24時間予約

×

当日発送

オンライン診療

公式サイト

https://pcct.jp/

お問い合わせ

https://pcct.jp/contact/

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Q&A

HIVについてよくある質問をまとめました。

Q.自然治癒しますか?

A.HIVが自然治癒することはありません。

また、現時点ではHIVやエイズを完治させる治療法もないため、発症を抑制する治療薬を服用することになります。

Q.妊娠・出産への影響はありますか?

A.HIVは、感染している母親から胎盤や産道、母乳を介して、赤ちゃんに感染する可能性があります。

母親から赤ちゃんへの感染を予防するためには、妊娠前または妊娠中のなるべく早い時期に感染の有無を確認し、適切な医療を受けることが大切です。

また、母乳を介して赤ちゃんに感染することもあるので、出産後は母乳での授乳を控えましょう。

Q.お風呂やトイレ、タオル共有で感染しますか?

A.HIVは感染力が弱いので、性行為以外の日常生活で感染することはありません。

お風呂やトイレ、タオル共有、つり革、手すりなどから感染する心配はないため、安心してください。

Q.完治しますか?

A.HIVに一度感染すると、残念ながら完治することはありません。しかし医療の進歩により、ウイルスの増殖を抑える治療薬が多く開発されています。

抗HIV薬を正しく服用すれば、病気の進行を抑えて普通の人と変わらない生活を送れます。

Q.レッドリボンとは何ですか?

A.レッドリボンとは、エイズに苦しむ人たちへの理解と支援の気持ちを示すシンボルのことです。

レッドリボンを身につけることで、「エイズに関して偏見をもっていない」「エイズとともに生きる人々を差別しない」というメッセージになります。

まとめ

今回は、HIVの感染経路やエイズの症状、治療法や予防法などについてご紹介しました。

HIVに感染したら、エイズ発症を抑えるために正しく治療を行う必要があります。

また感染を防ぐために、コンドームの使用など正しい知識を身につけましょう。