梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる病原体によって引き起こされる感染症のことです。
主にセックスなどの性的接触によって、性器・陰部や口などの粘膜や皮膚から感染します。
また一度治っても、再度感染するケースがある点に注意が必要です。
梅毒に感染すると、口や性器の中に小さなしこりができたり、かゆみ、痛みのない発疹・できものが身体中に広がったりする症状が見られます。
これらの症状が消えても、感染力が残っているのが梅毒の特徴です。
治療をしないまま放置していると、数年~数十年の間で心臓や血管、脳などの臓器に重大な合併症が生じ、死に至るケースもあります。
日本における梅毒の感染者数は2021年以降大きく増加しており、2022年10月下旬の時点で、10,000例を超える報告があります。