性感染症とは、性行為によって感染する病気のことです。
性感染症は、性器・肛門・口腔などにウイルスや細菌が付着することで感染します。
性器の接触はもちろん、オーラルセックスやアナルセックスなどで、感染する病気もすべて性感染症に該当します。
また、性感染症は性行為以外の接触でも感染する場合があるため、必ずしも性行為によって感染するとはかぎりません。
性感染症は、性行為の経験がある方なら、誰もが発症するリスクがある病気です。
「性感染症は知っているけど詳しい病名や症状は分からない」
「性感染症の治療はどのように行うのか?」
上記のような方が、大半なのではないでしょうか?
そこで本記事では、性感染症の種類をご紹介し、それぞれの治療方法を詳しく解説します。
性感染症の診療が行えるクリニックもご紹介するため、性感染症に感染した疑いのある方は、ぜひ参考にしてください。
※情報提供元:CLINIC FOR、GOETHE
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INDEX
性感染症とは、性行為によって感染する病気のことです。
性感染症は、性器・肛門・口腔などにウイルスや細菌が付着することで感染します。
性器の接触はもちろん、オーラルセックスやアナルセックスなどで、感染する病気もすべて性感染症に該当します。
また、性感染症は性行為以外の接触でも感染する場合があるため、必ずしも性行為によって感染するとはかぎりません。
性感染症には、さまざまな種類がありますが、代表的な性感染症は以下のとおりです。
代表的な性感染症
性感染症は、種類によっては軽症で済んだり、重症化の恐れがあったりと、さまざまです。
まったく症状が出ず、気付かぬ間に感染していたケースも、少なくありません。
本章では、性感染症の治療方法を種類ごとにご紹介します。
性感染症の主な症状は、性器周辺に痛みやかゆみを感じたり、異物ができたりすることが多いです。
自然治癒に期待できる性感染症もありますが、基本的には医療機関で治療が必要です。
クラミジアによる性感染症は、6種類に分かれ、男性のみが発症したり、女性のみが発症したりするクラミジアもあります。
発症する部位も異なるため、以下より男女別にクラミジアの症状を含め、治療方法・使用される治療薬・治療期間をご紹介します。
クラミジアの症状・治療方法まとめ
病名 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間の目安 |
---|---|---|---|---|---|
クラミジア性尿道炎 |
|
| アジスロマイシンの内服 | ジスロマックやクラビット | 1~2週間 |
クラミジア性精巣上体炎(男性のみ発症) |
| - | 抗菌薬の投与と患部の冷却 | フルオロキノロン系やドキシサイクリン | 2~3週間 |
クラミジア性子宮頸管炎(女性のみ発症) | - |
| 抗菌薬の内服 | アジスロマイシンやドキシサイクリン | 1週間 |
咽頭クラミジア |
|
| 抗生物質の内服薬or点滴 | アジスロマイシン | 1週間 |
クラミジア性結膜炎 |
|
| 点眼薬or眼軟膏の塗布 | マクロライド系・テトラサイクリン系・ニューキノロン系 | 3~8週間 |
肛門クラミジア |
|
| 抗生物質の内服 | ジスロマック | 1週間 |
クラミジアの治療にかかる費用の目安は、自由診療の場合、8,000~1万5,000円ほどです。
保険が適用されると、約3割の負担額で済むため、治療費も安くなります。
ただし、自由診療のみで治療を行うクリニックもあるため、保険適用の有無は、事前の確認をおすすめします。
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって、性器周辺に水ぶくれができたり、痛みを感じたりする性感染症です。
以下の表で性器ヘルペスの、治療方法の概要をご紹介します。
性器ヘルペスの症状・治療方法まとめ
病名 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
性器ヘルペス |
|
| 抗ウイルス剤の内服 | ファムビルやバルトレックス | 1~2週間 |
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)1型・2型への感染で発症する性感染症です。
単純ヘルペスウイルスに一度感染すると、体内から完全除去ができないため、抗ウイルス剤の内服で再発を防いでいくのが一般的です。
さらに性器ヘルペスは、女性のほうが重症化しやすいといわれており、治療が遅れてしまうと、痛みで歩けなくなったり、排尿ができなくなったりする恐れがあります。
性器ヘルペスの治療に必要な費用の目安は、以下のとおりです。
性器ヘルペス治療費用の目安
自由診療は、クリニックでの治療のほかに、オンライン診療も選択できます。
金額を単純に比較すると保険診療の方が安いですが、保険を使用しない場合は治療を受けていることを家族や周囲に知られるリスクが低いというメリットがあります。
トリコモナスは、原虫が性器に入り込み、炎症を起こす性感染症です。
トリコモナスの男女別の、具体的な治療方法は、以下の表をご参照ください。
トリコモナスの症状・治療方法まとめ
病名 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
トリコモナス |
|
| 抗原虫剤や膣錠の内服 |
| 10日 |
原虫が侵入する箇所は、男女でそれぞれ異なります。
男女別侵入箇所
トリコモナス感染者の20~50%は症状が出ないため、感染に気づかないことも珍しくありません。
もし、トリコモナスが疑われる症状が出た場合、男性は泌尿器科・性病科、女性は婦人科・性病科で治療を行います。
感染しやすいといわれる性感染症なため、パートナーとのピンポン感染を防止するためにも、早めの治療がおすすめです。
トリコモナスの治療費の目安は、以下のとおりです。
トリコモナス治療費用の目安
保険が適用されるか否かは、主に症状の有無によってクリニックの医師により判断されます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、性行為を感染経路とし、性器や喉に症状が出る性感染症です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療方法の詳細は、以下のとおりです。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状・治療方法まとめ
病名 | 感染部位 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 性器 |
|
| 抗生剤の内服 |
| 1~14日 |
マイコプラズマ・ウレアプラズマ | のど |
|
| 抗生剤の内服 |
| 1~14日 |
マイコプラズマ肺炎と病名が似ているため、混同する方も多いですが、マイコプラズマ肺炎とマイコプラズマ・ウレアプラズマは、まったく別の病気です。
性病の原因菌となる、マイコプラズマ・ウレアプラズマですが、具体的には以下の4種類があります。
上記の原因菌の中で、保険診療で治療ができるのは、マイコプラズマ・ジェニタリウムのみです。
マイコプラズマ・ジェニタリウムのみ、保険診療で治療が可能であり、費用は2,000~3,000円程度です。
自由診療の場合、約2万円とやや高額になりますが、4つの原因菌に合わせて治療が行われるため、あくまでも目安です。
カンジダとは、カンジダ菌の増殖によって発症します。
カンジダの治療方法の詳細を、以下の表にまとめます。
カンジダの症状・治療方法まとめ
病名 | 感染部位 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
膣カンジダ症 | 女性器 | - |
|
|
|
|
陰茎カンジダ症 | 男性期 |
| - | 塗り薬 |
| 1〜2週間 |
口腔カンジダ症(男女) | 口 |
|
| 塗り薬 |
| 1〜2週間 |
男性が、カンジダを性器に発症した場合を陰茎カンジダ症、女性が性器に発症した場合は、膣カンジダ症といいます。
口に、カンジダを発症することを男女共通で、口腔カンジダ症と呼びます。
カンジダの治療にかかる費用の目安は以下のとおりです。
カンジダ治療費用の目安
カンジダは数日で完治するため、治療期間が短く済みます。
そのため、治療にかかる費用の総額は比較的安く抑えられます。
尖圭コンジローマには、感染部位にイボができる以外の症状はないため、本章では男女別に、感染部位をご紹介します。
尖圭コンジローマの感染部位と、治療方法の詳細は、以下のとおりです。
尖圭コンジローマの男女別感染部位・治療方法まとめ
性別 | 感染部位 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
男性 |
|
| ベセルナクリーム | 1~14日 |
女性 |
|
| ベセルナクリーム | 1~14日 |
イボが小さい場合は、薬物療法による治療を行いますが、イボが大きくなったり、増えたりすると外科療法でイボを除去するケースが大半です。
外科療法には、電気焼却・炭酸ガスレーザー蒸散・凍結療法があり、この3つの中から、医師が判断した外科療法によって治療します。
治療後に、完治したか否かの確認が、医師による視診(目視)で行えるのが、尖圭コンジローマの特徴です。
尖圭コンジローマのおおよその費用の目安は、保険の適用の有無のほかに、治療方法によっても変動します。
自由診療の場合、薬物療法で1万5,000円前後、外科療法で1万~3万円前後です。
自由診療の場合は、イボの大きさによって費用が変わることに加え、クリニックごとの価格設定の違いもあります。
保険診療の場合の治療費の目安は、薬物療法で3,000円、外科療法で5,000円~1万円ほどです。
梅毒は症状が1期から4期に分類され、時間の経過とともに、症状が全身に進行していく性感染症です。
梅毒の治療方法の概要と、男女別の症状を以下の表に記載します。
梅毒の男女別症状・治療方法まとめ
性別 | 症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
男性 | 亀頭や陰茎に初期硬結や硬性下疳の出現 | 抗菌薬の内服 | ペニシリン系 | 2~12週間 |
女性 | 陰部や肛門などに、しこりやくぼみができる | 抗菌薬の内服 | ペニシリン系 | 2~12週間 |
治療期間が、2~8週間と幅が広いのは、治療を始めるタイミングで、完治までの期間が大きく異なるためです。
たとえば、症状がまだ1期のうちに治療ができれば、2~4週間で完治しますが、2期に突入してからでは4~8週間に伸びてしまいます。
3期以降は、完治まで8~12週間となるため、梅毒を早く完治させるには、早期発見・治療が重要です。
梅毒の治療に発生する費用は、自由診療なら1~2万円、保険診療なら、3,000~6,000円が目安です。
クリニックによって変動があるため、あくまでも目安としてご参考ください。
肝炎の症状は、すべて男女共通です。
それぞれの肝炎の症状は、以下の表をご覧ください。
各肝炎の症状・治療方法まとめ
病名 | 症状(男女共通) | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
A型肝炎 |
| 経過観察 | 治療薬なし | 1~3ヶ月 |
B型肝炎 | ※A型肺炎と同じ症状 |
|
| 6ヶ月 |
C型肝炎 | ※A型肺炎と同じ症状 | 飲み薬の内服 | インターフェロンフリー | 3~4ヶ月 |
D型肝炎 |
| 経過観察 | 治療薬なし | 1~3ヶ月 |
E型肝炎 | ※A型肺炎と同じ症状 | 経過観察 | 治療薬なし | 1~3ヶ月 |
D型肝炎は、B型肝炎による合併症で、完治が難しいとされています。
A型・C型・E型肝炎は、現在特別な治療方法はないものの、ほとんどの方は完治するとされています。
肝炎の治療は、医療費の助成を受けることができ、自己負担額は月額1~2万円ほどです。
そのため、治療費が高額になっても、比較的安い費用で肝炎の治療が行えます。
HIV(エイズ)とは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、人体の免疫細胞に感染するウイルスです。
HIVの治療方法に関して、下記の表にまとめます。
HIVの症状・治療方法まとめ
病名 | 症状(男女共通) | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
HIV(エイズ) |
| 多剤併用療法 |
| 数日~数週間 |
症状が、風邪やインフルエンザに似ていることから、HIVに感染しても気付かない方も多くいます。
HIVは、治療開始が遅れるほど、日常生活に影響が出るほか、そのまま治療を受けなければ生命のリスクにも繋がります。
治療を行っても、HIVに一度感染してしまうと、体内からウイルスを取り除くことが不可能なため、完治はしません。
しかし、近年は治療薬の開発が進んでいることから、症状を抑えることは可能なため、健康な生活は維持できます。
HIVに感染しても健康な生活を維持するには、早期発見がポイントが重要なポイントです。
HIVの治療費用は、健康保険適用後で月額5~8万円ほどです。
安くHIVの治療を受けるには、社会福祉制度を利用する方法があります。
利用が可能な社会福祉制度は、高額医療費制度・身体障害者手帳・障害年金などです。
特に、身体障害者手帳をお持ちの場合、HIVの医療費を2万円以内に抑えることが可能です。
HPVは、尖圭コンジローマの原因菌でもある、ヒトパピローマウイルスです。
HPVの治療方法の詳細は、以下の表をご参照ください。
HPVの症状・治療方法まとめ
病名 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
HPV |
|
| なし | HPVを根本的に治療する薬はなし | 数ヶ月 |
現在、HPV感染の治療法はありません。
もし、ローリスク型のHPVに感染し、尖圭コンジローマを発症した場合は、電気焼却や炭酸ガスレーザー蒸散などの治療法が効果的です。
しかし、ハイリスク型のHPVに感染した場合の治療法はありません。
ハイリスク型のHPVは子宮頸がんなどのがんの原因となるリスクがあるため、癌を発症していないかを検診で定期的に調べる必要があります。
治療法はないものの、HPVに対応したワクチンがあるため、ワクチン接種で、HPVハイリスクへの感染を予防することは可能です。
ハイリスク型のHPVにより子宮頸がんを含めた癌を発症した場合、保険診療でも7~30万円が目安です。
ただし、高額療養費制度によって、自己負担額を抑えることは可能です。
年齢や収入による変動はありますが、高額療養費制度を活用した場合の治療費の相場は、2~14万円です。
HTLV-1は、ヒトT細胞白血病ウイルスが原因で発症し、成人T細胞性白血病(ATL)・HTLV-1関連脊髄症(HAM)・HTLV-1ぶどう膜炎(HU)を引き起こす恐れがあります。
HTLV-1の治療方法の詳細は、以下のとおりです。
HTLV-1の症状・治療方法まとめ
病名 | 症状(男女共通) | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
成人T細胞性白血病(ATL) |
| 化学療法 | 抗悪性腫瘍薬ツシジノスタット | 6~24ヶ月 |
HTLV-1関連脊髄症(HAM) |
| 抗ウイルス療法 | ステロイド | 4~24ヶ月 |
HTLV-1ぶどう膜炎(HU) |
| 局所療法 | ステロイド | 1~2ヶ月 |
現在、HTLV-1に直接効く薬は、開発されていません。
そのため、HTLV-1により引き起こされる、病気に合わせた治療を行うのが一般的です。
毛じらみは、原虫のケジラミが体毛へ寄生することで起こる性感染症です。
毛じらみの治療方法の詳細は、以下の表をご覧ください。
毛じらみの症状・治療方法まとめ
病名 | 症状(男女共通) | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
毛じらみ |
|
| フェノトリン | 1~2週間 |
強いかゆみを感じるのが、毛じらみの最大の特徴です。
放置するほど、ケジラミは繁殖を続けるため、毛じらみが自然治癒することはありません。
基本的に、毛じらみの治療は、ケジラミ駆除の効果がある薬剤が含まれた、シャンプーを使用します。
医師の指示に従って、1~2週間の治療を続けるだけで、毛じらみは完治するため、クリニックでの早めの治療がおすすめです。
毛じらみの治療にかかる費用は、自由診療の場合は1万円前後、保険診療の場合は、3,000円前後が目安です。
ケジラミ駆除の効果があるシャンプーは、薬局でも購入が可能です。
淋病は、淋菌の感染によって起きる性感染症です。
淋病の種類や治療方法の詳細は、以下の表にまとめます。
淋病の症状・治療方法まとめ
病名 | 男性の症状 | 女性の症状 | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
淋菌性尿道炎 |
|
|
|
| 2~3週間 |
淋菌性子宮頸管炎(女性のみ発症) | - |
|
|
| 2~3週間 |
咽頭淋菌 |
|
|
|
| 2~3週間 |
淋菌性結膜炎 |
|
|
|
| 2~3週間 |
基本的に、淋病は、泌尿器科や性病科で治療を行います。
症状によっては、点滴を行うこともあるため、点滴治療を実施している泌尿器科や性病科の受診をおすすめします。
淋病の治療にかかる費用は、自由診療で1~2万円、保険診療で1,000~2,000円が目安です。
保険診療か、自由診療かで、費用が異なることはもちろん、治療を内服で行うか、点滴・注射で行うかの治療方法でも、費用は変わります。
疥癬(かいじん)とは、疥癬虫という小さいダニが、皮膚へ寄生することで起こる性感染症です。
疥癬には、寄生しているダニの数によって、感染力に大きな違いがあり、病名も2種類に分かれます。
疥癬の種類や治療方法の詳細は、以下の表にまとめます。
疥癬の症状・治療方法まとめ
病名 | 症状(男女共通) | 治療方法 | 使用される治療薬 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|
通常疥癬 |
|
|
| 1ヶ月 |
角化型疥癬 | 角質増殖 |
|
| 1ヶ月 |
疥癬の治療の費用は、自由診療で3,000~5,000円ほどかかります。
なお、疥癬には保険が適用される薬と、保険適用外の薬があります。
保険診療の場合、自己負担額は3割なため、疥癬の治療に高額な費用は必要ありません。
すでに症状が出ており、性感染症と診断された場合、基本的には保険診療で治療が受けられます。
ただし、最近検査が可能になったなどの理由から、現在では保険診療で治療ができない性感染症もあります。
たとえば、マイコプラズマ・ウレアプラズマが、日本で検査が可能になったのは、2012年です。
2012年以前は、非クラミジア性や非淋菌尿道炎などと一括りにされ、マイコプラズマ・ウレアプラズマという性感染症は、日本で浸透していませんでした。
基本的には、性感染症の治療は保険診療になるものの、マイコプラズマ・ウレアプラズマのように、日本ではまだ馴染みがない性感染症は、保険適用を受けづらくなります。
ちなみに、性感染症の検査は、保険診療にならないケースが多いです。
「症状は出ていないが念のため検査したい」などの理由では、保険診療にはなりません。
あくまで、すでに症状が出ていたり、パートナーが性感染症に感染したりしている場合のみ、保険診療で検査が受けられます。
性感染症に使われる薬は、主に以下です。
性感染症に使われる薬
抗生物質と抗真菌剤は、いずれも細菌や真菌(カビ)の成長を阻止したり、増殖を抑制するのに有効な薬です。
そのため、細菌や真菌が原因で発症する、以下の性感染症の治療に効果があります。
抗生物質と抗真菌剤が有効な性感染症
しかし、ウイルス感染による性感染症には、抗生物質や抗真菌剤は効きません。
そのため、ウイルスが原因の性感染症には、ウイルスが細胞に侵入するのを防いだり、増殖や拡散を阻止したりする効果に期待できる抗ウイルス剤が使われます。
ウイルス感染により、発症する性感染症は、以下のとおりです。
ウイルス感染で発症する性感染症
殺虫内服剤は、医薬品殺虫剤で、感染症に介する原虫を駆除する目的で使用されます。
原虫により、感染する恐れのある性感染症は、以下です。
原虫の侵入から感染する恐れのある性感染症
また、性感染症による症状が重かったり、早急に治療が必要だったりする場合には、点滴が必要になることもあります。
点滴治療で使用される薬は、セフェム系やテトラサイクリン系などです。
性病のほとんどは、完治するものの、中には完治しないと明言されている性病もあります。
完治する性病と、完治が難しい性病には、どのような違いがあるのでしょうか?
本章では、完治する性病と、完治が難しい性病をご紹介します。
完治しうる性病は、以下です。
完治する性病
ほとんどの性病は、最長でも1ヶ月の治療で、完治するとされています。
自然治癒こそ難しいものの、医療機関で最適な治療、および早期に治療を行えば、約90%の方は完治します。
完治の判断基準は、症状が改善され、その後3ヶ月ほど症状が再発していないことです。
ただし、完治するとされていても、カンジダのように再発率が10%と、再発のリスクが高い性病もあります。
カンジダの場合、風邪やストレスなどで免疫力が低下するほど、再発しやすくなります。
そのため、性病が完治しても、再発させないための体調管理は必要です。
以下3つが、完治が難しい性病です。
完治が難しい性病
上記3つの性病の完治が難しい理由は、原因となるウイルスに、一度でも感染してしまうと、体内からウイルスを完全に除去はできないためです。
たとえば、性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型・2型への感染が原因の性病です。
単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると、体内から取り除くことが不可能なため、生涯にわたって体内に潜伏します。
すなわち、完治しないと明言されている性病です。
HIVウイルスも、B型・D型肝炎ウイルスも、性器ヘルペスと同じ理由により、完治はしないとされています。
このような理由で、性器ヘルペス・HIV・B型肝炎・D型肝炎に感染した以上、完治することはないものの、治療を続けることで健康な生活を送ることは可能です。
基本的には、処方された治療薬を内服しながら、症状や再発を抑え、定期的に通院を行います。
再発するかは、体調にも大きく左右されるため、睡眠をしっかり取るなど、疲れやストレスを溜めないことがポイントです。
完治が難しい性病に感染してしまっても、治療によって、健康的な生活を長期的に維持できるため、深刻に悩む必要はありません。
性感染症の診察を行なっているクリニックをまとめました。
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---|---|---|---|---|
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診療メニュー例 | カンジダ(男性) ・外用薬:8,000円 ・オプション:痒み止め外用薬:2,000円 カンジダ(女性) ・膣症状:膣内挿入薬6日分:8,000円 ・膣症状:外用薬8,000円 ・オプション:痒み止め外用薬:2,000円 | クラミジア ・8,250円 カンジダ ・8,250円 | カンジダ 検査:8,800円 検査部位 ・男性:尿道、皮膚 ・女性:膣、皮膚 | 7項目検査 クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど) ・19,800円 検査物 ・男性:尿、血液、うがい液 ・女性:膣ぬぐい液、血液、うがい液 結果は2〜3日後(WEB確認可) |
月あたりの最安値(目安) | 8,000円〜 ※男性向け外用薬、女性向け膣症状に用いる膣内挿入薬6日分・外用薬 | 8,250円 | 8,800円〜 ※検査部位 男性:尿道、皮膚 女性:膣、皮膚 | 19,800円 ※7項目検査 クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど) |
治療方法 | 内服薬・外用薬・膣坐剤・外用薬(塗り薬) | 内服薬・外用薬 | 内服薬 | 内服薬 |
処方薬 | 内服薬 ・ジスロマック後発品 ・クラビット後発品 ・バルトレックス後発品 ・フラジール内服錠 ・グレースビット後発品 ・アモキシシリン ・ビブラマイシン 外用薬 ・オキナゾールクリーム ・オイラックスクリーム ・アズノール軟膏 膣坐剤 ・オキナゾール膣錠 | 対応可能な性病
・亀頭包皮炎 ・クラミジア ・カンジダ ・淋病 ・マイコプラズマ ・ウレアプラズマ ・トリコモナス ・ヘルペス 検査キット ・性病検査キット(2項目):クラミジア、淋病(喉or尿) ・性病検査キット(7項目)男性用:クラミジア(尿)、クラミジア(のど)、淋病(尿)、淋病(のど)、HIV、梅毒、B型肝炎 ・性病検査キット(8項目)女性用:淋病、クラミジア、咽頭淋病、咽頭クラミジア、カンジダ、トリコモナス、HIV、梅毒 | 対応可能な性病 ・クラミジア ・淋病 ・マイコプラズマ ・ウレアプラズマ ・トリコモナス ・カンジダ ・一般細菌 ・HPV(高リスク・低リスク) ・精液検査 | 検査 ・フル(7項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど) ・トータルチェック(4項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、クラミジア(のど)、淋菌(のど) ・ベーシック(2項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器) ・レディースおりものチェック(5項目):クラミジア(性器)、淋菌(性器)、カンジダ、トリコモナス、一般細菌 ・ベーシック(のど)(2項目):クラミジア(のど)、淋菌(のど) |
診療可能時間 | 7:00〜24:00 土日も診療可能 ※診療時間は土日祝をはじめ日によって異なる場合がございます。 | 9:00~19:00 年中無休で診療可能 ※12/31・1/1のみ休診 | 11:00~20:00 日曜、祝日休診 | |
オンライン診療 | ○ | ○ | ○ | ○ |
お申込先 | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ |
※英語あいうえお順で掲載しています。 ※公的医療保険が適用されない自由診療としての情報になります。 ※クリニックによっては代替薬もしくは剤形違いのお薬でのご案内となる可能性がございます。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。
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クラミジア | 内服薬1回分もしくは7日分:8,000円 |
---|---|
カンジダ(男性) | 外用薬:8,000円 オプション |
カンジダ(女性)(膣症状) | 膣内挿入薬6日分:8,000円 オプション |
性器ヘルペス | 初発の方(内服薬10日分):16,000円 オプション |
トリコモナス | 内服薬10日分:8,000円 |
尖圭コンジローマ | 外用薬2週間分:8,000円 |
梅毒 | 内服薬28日分:20,000円 |
マイコプラズマ | 内服薬1回分もしくは7日分:8,000円 |
ウレアプラズマ | 内服薬1回分もしくは7日分:8,000円 |
診察料 | 初診料1,650円 |
送料 | 550円 |
定額プラン | × |
支払い方法 | クレジットカード・Amazon Pay・GMO後払い※・代引き |
【基本情報】 | |
診療項目 | 性感染症治療外来 |
治療方法 | 内服薬・外用薬・膣坐剤(女性の場合) |
営業時間 | 7:00~24:00 |
当日予約 | ○ |
24時間予約 | ○ |
当日発送 | ○ |
オンライン診療 | ○ |
公式サイト | |
メールアドレス | |
【それぞれの薬について】 | |
ジスロマック後発品(アジスロマイシン錠)について |
|
クラビット後発品(レボフロキサシン錠)について |
|
バルトレックス後発品について |
|
フラジール内服薬について |
|
グレースビット後発品(シタフロキサシン錠)について |
|
オキナゾールクリームについて |
|
アシクロビル軟膏について |
|
ベセルナクリームについて |
|
オイラックスクリームについて |
|
オキナゾール腟錠について |
|
アモキシシリンについて |
|
ビブラマイシンについて |
|
アズノール軟膏について |
|
注意事項 | 勃起薬は食事やアルコールに影響を受けたり、副作用のリスクがあったりするため、事前に理解した上で服用しましょう。 |
※PR ※CLINIC FORの情報提供元:CLINIC FOR ※公的医療保険が適用されない自由診療です。 ※診療メニューや最安値などには、変更や条件がある場合がございます。詳細については、遷移先などでご自身でご確認ください。
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お薬はご自宅へ最短翌日到着。クリニック在籍の専門医と直接話せるから安心。発送元や内容物が分からないよう配慮してお届け。
亀頭包皮炎 | 5,500円 |
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クラミジア | 8,250円 |
カンジダ | 8,250円 |
淋病 | 8,250円 |
マイコプラズマ | 8,250円 |
ウレアプラズマ | 8,250円 |
トリコモナス | 8,250円 |
ヘルペス(初発) | 19,250円 |
ヘルペス(再発) | 8,250円 |
検査キットの送料 | 550円 |
性病検査キット(2項目):クラミジア・淋病(喉or尿) | 6,600円 |
性病検査キット(7項目)男性用:クラミジア(尿)・クラミジア(のど)・淋病(尿)・淋病(のど)HIV・梅毒・B型肝炎 | 16,500円 |
性病検査キット(8項目)女性用:淋病・クラミジア・咽頭淋病・咽頭クラミジア・カンジダ・トリコモナス・HIV・梅毒 | 18,700円 |
オンライン予約料 | 1,100円 |
診察料 | 相談料:1,650円 |
送料 | 550円 |
定額プラン | × |
支払い方法 | 「クレジットカード」「Paidy」「GMO後払い」よりお選び頂けます。 |
【基本情報】 | |
診療項目 | 性感染症 |
治療方法 | 内服薬・外用薬 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
当日予約 | ○ |
24時間予約 | ○ |
当日発送 | ○ |
オンライン診療 | ○ |
公式サイト | |
メールアドレス |
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あおぞらクリニック
問診、診察、処方、決済までをすべてインターネット上で完結。ビデオ通話にて厚生労働省指定オンライン診療研修を修了した医師が担当。
クラミジア検査 | 8,800円 検査部位 |
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淋病検査 | 8,800円 検査部位 男性:尿道、のど、肛門 |
マイコプラズマ検査 | 8,800円 検査部位 |
ウレアプラズマ検査 | 8,800円 検査部位 |
トリコモナス検査 | 8,800円 検査部位 |
カンジダ検査 | 8,800円 検査部位 |
一般細菌検査 | 8,800円 検査部位 |
HPV(高リスク・低リスク)検査 | 11,000円 検査部位 男性:皮膚 |
精液検査検査 | 8,800円 検査部位 |
診察料 | 無料(アプリ利用料が330円/回発生いたします。) |
送料 | 検査を希望された場合、検査キットの返送用レターパック代として別途370円が発生いたします。 |
定額プラン | × |
支払い方法 | クレジットカード決済のみ対応(JCB、Mastercard、VISA、American Express、Diners Club) |
【基本情報】 | |
診療項目 | オンライン性病検査・診療 |
治療方法 | 内服薬 |
営業時間 | |
当日予約 | - |
24時間予約 | - |
当日発送 | ○ |
オンライン診療 | ○ |
公式サイト | |
メールアドレス | - |
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プライベートケアクリニック東京
スマホで完結| オンライン診療で対面するのは医師と専門スタッフのみ| 検査キットやお薬はご自宅ポストへ投函|
7項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器)、HIV、梅毒、B型肝炎、クラミジア(のど)、淋菌(のど) | フル:19,800円 |
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4項目検査 | トータルチェック:14,300円 |
2項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器) | ベーシック:7,700円 |
5項目検査:クラミジア(性器)、淋菌(性器)、カンジダ、トリコモナス、一般細菌 | レディースおりものチェック:10,450円 |
2項目検査:クラミジア(のど)、淋菌(のど) | ベーシック(のど):7,700円 |
診察料 | 3,300円 |
送料 | |
定額プラン | × |
支払い方法 | クレジットカードでのお支払いとなります。 |
【基本情報】 | |
診療項目 | 性感染症内科 |
治療方法 | 内服薬 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
当日予約 | × |
24時間予約 | × |
当日発送 | ○ |
オンライン診療 | ○ |
公式サイト | |
お問い合わせ |
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性行為を行った経験がある以上、誰もが性感染症にかかる恐れがあります。
性感染症には、軽症で済む性感染症から、重症化のリスクがある性感染症まで、種類は多いです。
種類が多いものの、性器周辺に、痛みやかゆみを含めた違和感を覚えたり、異物ができたりと、性感染症の症状には共通の特徴があります。
症状が似ているため、どのような病気にかかったのかを、一般の方が判断するのは難しいはずです。
そのため、疑わしい症状が出ていたり、不安を感じたりする場合は、医療機関への相談をおすすめします。